繭の染色方法
当店で販売している染色繭の染め方と同じ方法です。
繭の染色は初めはなかなか難しいものです。何度か練習をしてコツをつかんでください。
繭(切り繭)の染色方法
繭の染色に必要な道具
- 染料
- 桂屋ファイングッズ(株)コールダイホットH/F使用。
助剤(食酢)は使用しません。 - 鍋(※アルミ・アルマイト・銅以外の物)
- ステンレス鍋が適当です。
- ゴム手袋
- ステンレスのおたま
- 水切りザル・洗濯ネット
- 小さなスプーン
- プリン等のカップデザート菓子のスプーンでも可
初めて繭を染めるポイント
繭の染め方は、布に比べて一部簡略化した方法をとっています。
繭を目的の色合いに染めるのは難しいものです。
初めての方は染め上がりの色を確かめるため、繭を少量染め、染め液の濃度・染め時間・お湯の温度管理等を練習して下さい。
水の量は、染める繭がゆったりと完全に浸る程度。
染料の量(濃度)に付きましては、水の量と温度染める繭の量・染める時間で変わります。
染料は極少量ずつ加え染め液の濃度を見て下さい。
切り繭の染め方
- 繭表面の糸や外れかけた糸をむしって取ります。
- 鍋に水を入れ65~70度位に温め、染料の濃度を見ながらスプーンにて極少量ずつ入れ、おたまでかき混ぜ染料を溶かします。染色終了まで65~70度位の温度を保って下さい。
- 鍋に繭を入れ浮いている繭を、おたまで上から押さえて空気を出し染め液の中に浸していきます。
繭が染め液に沈みましたら、時々おたまで染め液をすくい繭の上からかけます。
1~2度そっと混ぜ、色ムラがないように約20分以内で染め上げて下さい。
尚、薄い染め液で淡い色合いに染めるとき、または低温で染めた場合は、20分以上時間がかかる事もあります。
繭は染色中に糸が外れやすくなります、染め温度が高温すぎたり、染め時間が長くなると繭の糸がほど たり、風合いが損なわれる事もあます。 - 時間とともに繭に色が付いてきますので色合いをみて火を止めます。
- ザルに繭を取り出して染め液の水を切り、ザルあるいは洗濯ネット等に入れて日陰干しします。
染めた繭は風をあてる等してなるべく早く完全に乾燥して下さい。
尚、一度使用した染め液は再度使用可能ですが時間と共に臭いがし腐敗します。
染め加減が薄い場合
染めている途中に色が薄いと感じたときは火を止め、染め液をボール等に1/3ほど取り出し染料を極少量入れて溶きます。鍋に染め液を戻して混ぜ、染めを続けます。
また加熱終了後、染め液に色が残っているときは、そのまま染め液に浸しておくと色が濃くなります。
※染色は濃い目の色合いになりがちです、染料の濃度は薄目に、染色時間は短めに。
ご注意
・染色方法は染料に付属する、使用上の注意を守って正しくお使い下さい。
・ゴム手袋をご使用し、染色に使用した道具は、食品用等、他用途には使用しないで下さい。
- 染色は換気の良いところで行って下さい。
- 小さなお子様のいる場所では行わないで下さい。
- 火傷にはくれぐれもご注意下さい。
- 誤飲しないようにお気をつけ下さい。
- 染色の仕上がり、失敗に付きましては一切の責任を負いかねます。
- 染色に関しての専門的なご質問については、染料の説明書に問合せ先があります
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