蚕1令から3令（3眠）までの飼育

飼育の準備

飼育箱は蓋のある菓子箱のようなボール紙やプラスチックの箱、サイズは、20cm×25cm深さ4～5cm以上の大きさのある箱、または卵のふ化、3令までの飼育は食品用のフタ付きトレイを2個用意し餌の交換、掃除の際蚕を移動して育てると便利です。
飼育箱の中にはラップを敷き、餌が乾燥するようでしたら保湿のためキッチンペーハー等を小さくたたみ、水で湿らして飼育箱に入れて下さい。

飼育環境

飼育温度25℃以上、適温27℃～29℃、湿度75%が目安です（令の若いうちは高めの温度で飼育してください）。
飼育箱のフタは3令までは通気するようにずらして被せ、蒸れないように通気してください。
蚕は18℃以下になるとほとんど活動をやめ、15℃以下ではエサを食べなくなります。
34℃以上は危険で、37℃になると死んでしまいます。

餌の与え方

• 人工飼料は千切りで与えますが、餌の乾燥が速い場合は人工飼料を輪切りにし4～6等分して与え、乾燥した人工飼料は取り除いてください。
• 桑の葉飼育は葉の水気をふき取り2令までは柔らかい葉を1～2cm幅に切り朝晩2回新しい葉を古い葉の上に乗せるように与えてください。
• 飼育箱を掃除するには蚕が新しい餌に移動しましたら餌ごと取り出し、古い桑の葉と糞は取り除いてください。
• 使用した人工飼料はラップなどで包み冷蔵庫で保存、採取した桑の葉は水洗いしてビニール袋に入れ冷蔵庫で保存すると5日前後使用できます。
  ※一度桑の葉で飼育した蚕は人工飼料を食べませんのでご注意ください。

その他

• 各、令の飼育日数は人工飼料飼育の場合2令までは日数が延びる事があり、５令では飼育日数が短くなるなど飼育環境により一定ではありません。
  また低温など飼育環境により全体の飼育期間が延びる場合もあります。
• 卵のふ化から飼育しますと、蚕の成長にばらつきがでますので飼育頭数が多い場合は、 眠・脱皮の時に成長過程ごとにグループ分けしますと飼育管理、観察に便利です。
  4令からは急に大きく成長しますので大きな飼育箱に移すか、複数の飼育容器で育てると良いでしょう。
• 目標飼育温度：1令29℃　2令28℃　3令27℃　4令26℃　5令25℃。

10頭あたりの人工飼料給餌量と、桑の葉飼育

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